オンラインで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は27日、「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道と青森、岩手、秋田の3県)を世界文化遺産に登録することを決めた。日本の世界文化遺産は20件目。自然遺産も含めた世界遺産は、26日に登録が決まった「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島、沖縄両県)に続いて25件目となる。
縄文遺跡群は、大規模集落跡「三内(さんない)丸山遺跡」(青森市)▽「大湯(おおゆ)環状列石」(秋田県鹿角市)▽「キウス周堤墓(しゅうていぼ)群」(北海道千歳市)――など17遺跡からなる。1万年以上続いた縄文時代の生活や精神文化を今に伝えている。
ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)が5月、「先史時代における農耕を伴わない定住社会、複雑な精神文化を示している」として「世界文化遺産への登録が適当」とユネスコに勧告していた。【大久保昂】
世界文化遺産
1975年に発効した世界遺産条約に基づき、ユネスコが人類共通の財産として登録する。文化遺産は歴史的建造物や遺跡が対象で、ほかに貴重な生態系などの自然遺産、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。前回2019年の世界遺産委員会までに登録されたのは869件で、自然や複合を含む総数1121件の8割近くを占める。締約国が候補を推薦し、締約国の代表で構成する世界遺産委員会が諮問機関の勧告を踏まえて登録の可否を決める。
からの記事と詳細
https://ift.tt/3BMIvtZ
日本
Bagikan Berita Ini
0 Response to "北海道・北東北の縄文遺跡群、世界文化遺産に登録決定 - 毎日新聞 - 毎日新聞"
コメントを投稿