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広島の複数河川で氾濫危険水位に 中国地方など130万人に避難指示 - 毎日新聞 - 毎日新聞

冠水した国道2号のアンダーパス=広島県海田町で午前11時11分、根本佳奈撮影 拡大
冠水した国道2号のアンダーパス=広島県海田町で午前11時11分、根本佳奈撮影

 活発な梅雨前線の影響で、8日午前にかけて中国地方を中心に大雨となり、1時間に50ミリを超える非常に激しい雨となった広島県三原市は、市内の約3400世帯に警戒レベルが最高の「5」に当たる「緊急安全確保」を発令し、命を守る行動を求めた。午前9時現在で中国、四国、近畿計7県の約130万人に警戒レベル4の避難指示が出されている。山陽新幹線が運転を一時見合わせるなど交通機関にも影響が出た。

 気象庁によると、8日午前9時現在、広島県竹原市で1時間に53ミリ、東広島市で52・5ミリ、三原市で51ミリの非常に激しい雨となった。広島市でも42・5ミリを記録した。

 広島県では、13市町で延べ約94万人に避難指示が出された。県内では複数の河川で氾濫危険水位に達しており、周辺住民らに注意を呼びかけている。三原市沼田東地区では沼田川の支流の天井川があふれ、周囲の田んぼが冠水。ガードレールもひしゃげた。

堤防が決壊した天井川=広島県三原市沼田東地区で2021年7月8日午前9時56分、渕脇直樹撮影 拡大
堤防が決壊した天井川=広島県三原市沼田東地区で2021年7月8日午前9時56分、渕脇直樹撮影

 東広島市消防局によると、同市黒瀬町楢原で道路が冠水し、孤立していた住民24人をボートで救助。国土交通省広島国道事務所によると、広島県海田町では国道2号がJR線の下を通るアンダーパスで冠水し、約800メートルにわたって通行止めとなっている。

 7日に記録的な大雨となった鳥取、島根両県でも雨が降り続き、鳥取県倉吉市では降り始めからの雨量が346ミリを記録した。松江市も240ミリを超えた。

 両県では約42万人(午前9時現在)に避難指示が継続されている。なお松江市と鳥取市に発令されていた緊急安全確保は解除された。その他、岡山、兵庫、香川、愛媛県の一部にも避難指示が出されている。

 JR西日本によると、大雨の影響で午前7時40分ごろから山陽新幹線の新大阪―博多間の全区間で運転を一時見合わせ、近畿や中国地方の在来線でも8日朝から運転取りやめなどが相次いだ。

 災害時に市区町村が発令する警報レベルを巡っては、5月に「避難勧告」が廃止されて「避難指示」に一本化された。これまで勧告を出していたタイミングで指示が発令されるようになり、今回の大規模な指示につながったとみられる。

 気象庁によると、今後も前線は西日本に停滞して大気が不安定な状態が続く見込みで、9日にかけて大雨が予想されている。9日午前6時までの24時間予想雨量は中国地方で120ミリ、近畿地方100ミリ。同庁は土砂災害や河川の増水、氾濫への警戒を呼びかけている。【渕脇直樹、目野創、園部仁史、菅沼舞】

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